帯状疱疹後神経痛について
帯状疱疹後神経痛(PHN)
帯状疱疹の合併症の中でもっとも頻度の高い後遺症に、皮膚の発疹が治った後も痛みが残る、帯状疱疹後神経痛(PHN)があります。
当院に来院される方は、病院の治療後に痛みが軽減しないために来院されます。
ここ数年、帯状疱疹後神経痛の来院者も増えています。
鍼灸の指標はデルマトーム(脊髄断区)上で…
東京医科大学麻酔科名誉教授 伊藤樹史先生が発見された帯状疱疹の発症場所の法則(下画像:新デルマトーム:脊髄断区)に基づき、原因となる脊髄神経の際に鍼灸をしていきます。
デルマトームとは麻酔科で痛みなどの症状に、ブロック注射を打つ時の指標となるものです。
帯状疱疹の湿疹や痛みを下記の画像で説明すると、胸椎5番、6番の脊髄神経に帯状疱疹ウィルスの感染があった場合、神経の走行で考えると、同じ5番、6番の神経が走っている肋間神経に発疹があらわれると解剖学的に考えやすいですが、実際は数個下の胸椎7番、8番、9番の肋間に発疹があらわれます。
ウィルスで傷んだ部位と発疹があらわれる部位が上下にズレるわけです。
また、不思議なことに お腹側は胸椎5番、6番の神経支配領域に発疹があらわれます。
そのような法則性があるために、当院ではその原則に基づき施術をします。
症例
50代女性 帯状疱疹後神経痛で来院
3か月前より帯状疱疹後の皮膚がピリピリと痛く日常生活で苦痛になるそうです。
問題となる脊髄神経に電気鍼と灸、超音波療法を施し、3回の施術で緩解となりました。
【参考文献】
・新デルマトームの基礎と応用 著書 伊藤樹史 たにぐち書店 2019.1.15
・痛みの新しい治療法-東洋医学の近代的応用- 著者 兵頭正義 中外医学社 1972.425
ライフ治療院院長 予約制052-877-5791
国家資格保持者による、はり灸・マッサージ・整体をいたします。
【国家資格】
◎あん摩マッサージ指圧師
◎はり師
◎きゅう師
【認定】
鍼灸心理師 良導絡専門師