ライフ治療院の院是
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当院の院是
鍼灸の師匠 故 勝野由睦先生より何年も前に手書きの額をいただきました。
「松森君 わしは長年 鍼灸師をやっとるが、【恕】が臨床の神髄だと思う! この言葉通りやっていけば 患者さんは楽になっていくでなぁ~!」 と、コテコテの名古屋弁で話されたのが思い出されます。
恕の意味を端的に説明すると、
『他を受け容れ、認め、許し、その気持を思いやる。自分のことと同じように人のことを考える。』
孔子が人生で一番大切なことだと教えました。
この【恕】を院是にしています。
我々臨床家も、このような意識が根底にあって、臨床があるように思います。
そうでなければ、きっと 第三者からは薄っぺらな印象しか持たれないかもしれません。
今はインターネットを使えば、どれだけでも自分を良く見せることはできますが、実際の臨床では「恕」のような気持ちがないと、ちゃんと向き合ってくれる先生か、どうか? 患者さんは敏感に感じ取りますからね。
臨床に迷ったら絶えず師匠からいただいた【恕】という言葉の意味と現在の自分と照らし合わせて…例えば、自分本位になっていないか…、専門家であるが上に 患者さんの悩みを見落としていないか…、少し立ち立ち止まって【恕】の境地になって患者さんの全体像から診ることにしています。 難しい言葉で言うと【全人的】ですね。
師匠の教えも、今の歳になって感じるようになりました。
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