ストレス病について中川晶先生の講演がありました!
7月21日(日)名古屋中区金山で 鍼灸カウンセリング協会会長 中川晶先生のご講演がありました。
心療内科医師という立場より 「ストレスの正体」 と題してお話しいただけました。
皆さんは、うつ病、神経症(ノイローゼ)、心身症 の違いがわかりますか?
科学的に考えると脳の神経伝達物質etc.ということも考えなくてはならないのですが、今回は心身医学からのお話です。
では、講演内容から簡単な違いを述べますね。
うつ病は、『ゆううつ感』 が強くなる病気で、心身のエネルギー切れ(電池切れ)のような状態になります。 なにもかもが “おっくう” になる病気です。
神経症(ノイローゼ)は、何事にも意識しやすくて過敏であることが特徴です。 物事に “こだわり” がありすぎて、自分の思い通りにならないために “イライラ” している状態です。
心身症は、よく上記症状と混同されるようですが、いろいろなストレスが降りかかっても、『感情を抑え込み過ぎて、その感情を言語化できない』状態です。
つまり、第三者がみても過剰なストレスがかかっているのに、 本人は感じていない、力が抜けない状態ですね。
心身医学では、心身症を 失言語感情症(アレキシシミア) と呼ぶこともあります。
ストレス病を専門的にあつかう鍼灸院でないと難しいかもしれません
以前から鍼灸師は、ストレス病を 軽減させることができるのか…?
疑問に思う事があります。
ストレス病というと、中川先生が話された、うつ病、神経症、心身症、自律神経失調症など 不定愁訴症候群があります。
病院で検査をしても はっきりとした裏付けがとれない自覚症状で、原因は心理ストレス(性格、環境など)が多いようです。
当院に来院されるストレス病でお悩みの患者さんは、他の治療院で
「どうして、くよくよ考えてしまうんですか! もう少し前向きに考えないと…!」
「我慢が足りないと思いますよ!」
「そんなマイナス思考では、病気も治らないですよ!」
「あなただけでなく、人間生きていれば それなりにストレスがあるのですから…!」
などと 指導、説教などを言われたために、 もうその先生が嫌になって通院を中止される患者様もいらっしゃいます。
患者さんの声を聞くと、『今まで生きてきた自分を全否定されたような気持にもなる…』と、私に話された方もありました。
通院されていた治療院名をお聞きすると、鍼灸治療を保険を使って実施されている先生や 腰痛、神経痛などの痛みが得意な先生のお名前もチラホラお見受けします。
そのような先生方は 日頃から勉強熱心で自分の治療に自信を持っておられます。
しかし、いくら勉強熱心でも ストレス病の治療は、ちょっと勝手が違うと思います。
何故かというと 鍼灸師は、技術者、職人です。
自分の治療技術で治したい!
プライド高く臨床を実践されている先生が多い業界です。
したがって、自分の得意治療の範疇に入らないと、
『この患者さんは神経質で面倒だなぁ~』
『ズバッと効かせたいのに、神経質でクレームを言われそうで 自分のやりたい治療ができない…』
『もう、性格が問題だから治らない』 と切り捨ててしまうことにもなりかねます。
そんな感情が、患者さんにも無意識のうちに伝わり お互いの関係がギクシャクしたものになってしまいます。
このように患者さんが思うようにならない時には、「治る」という意味の本質を もう一度再確認した方が良いと思います。
ストレス症状の場合、患者さんが「治った」と思うこと…..
つまり、鍼灸師が身体の治療をして「治った」と判断しても、患者さんの 『あ~、楽になった!』という、 「気持ちの変化が」 が起こらなければ 「治った」 ことにはならないのです。
ストレス症状は、特に心身を総合的に診ることが必要になります。
ライフ治療院は、そんなことが得意な鍼灸院なのです。
ライフ治療院院長 予約制052-877-5791
国家資格保持者による、はり灸・マッサージ・整体をいたします。
【国家資格】
◎あん摩マッサージ指圧師
◎はり師
◎きゅう師
【認定】
鍼灸心理師 良導絡専門師