慢性上咽頭炎の鍼灸施術
首肩のコリを軽減させることが大切!
慢性上咽頭炎は、東洋医学的に考えると、上咽頭部の瘀血(おけつ)ということになるでしょう。
瘀血の改善には、血行を促進し、血の巡りをスムーズにすることが大切です。
なぜ循環が滞るのかは、首肩の凝りであったり、顎関節の動きの異常、胃腸の弱さ、手足の冷え、または不規則な生活などが原因のことがあります。
慢性上咽頭炎には医師は、Bスポット療法という特別な治療をおこないます。
その方法は、直接的に上咽頭部を塩化亜鉛を湿らせた綿棒や咽頭捲綿子などで擦過刺激をして、出血や痛みがあれば慢性上咽頭炎と診断します。
この治療は、診断即治療ということで、擦過刺激を出血、痛みが軽減するまで治療を続けますので、患者さんとしては治るためとはいえ、つらい治療となります。
継続的にBスポット療法をおこなって出血や痛みが軽減しても慢性上咽頭炎が原因と思われる症状が緩和しないこともあります。
そんな時には、私の臨床経験では首肩の凝りがあることが多く、当院では鍼灸や超音波治療器で筋肉の凝りをやわらげ、血液の滞りを改善させることで自覚症状をとっていきます。
皆さんは、風邪の引き始めに首筋や背中がゾクゾクと寒くなったことはないですか?
解剖学的に考えると 頚椎や上部胸椎から出ている神経は、ノドや上気道に繋がっていますので、その体表への反射だと思われます。
鍼灸やマッサージ施術は、直接上咽頭部を刺激することはできませんので、その周辺にある筋肉の凝りや冷えた部位にアプローチします。
また、首肩だけを施術すると、より上咽頭の炎症を強くする可能性もあります。
その対処策として全身の筋緊張をゆるめ手足の末端まで温かくなるような施術をおこなうことも大切になります。
ほんのり手足末端が温かくなり、少し皮膚が潤うくらいの心地の良い発汗状態が理想になります。
漢方医学では、微似汗といいます。
以前より慢性上咽頭炎について堀田修先生と東洋医学の立場から交流を深めていますが、先生とのやり取りの中で「上咽頭は西洋医学と東洋医学の交差点だと私は感じています。世の中の役に立つような形で発展できればと思います。」とお言葉をいただきました。
現在、耳鼻科や他の医療機関でBスポット療法を実施中の方で、もう少しのところで自覚症状が軽減しない方は、首肩のコリを軽減させ手足の隅々まで血液の循環を良くすることも同時におこなった方が結果が良いようです。
そんな時には、日本病巣疾患研究会会員である当院を受診していただくか、遠方の方は ご連絡いただければ、推薦できる鍼灸院をお知らせいたします。
ライフ治療院院長 予約制052-877-5791
国家資格保持者による、はり灸・マッサージ・整体をいたします。
【国家資格】
◎あん摩マッサージ指圧師
◎はり師
◎きゅう師
【認定】
鍼灸心理師 良導絡専門師