検証①自律神経を調整する
" 自律神経失調症 "
実験)瞳孔の大きさを測定する
目の瞳孔は、交感神経が興奮すると広がり(大きくなり)、抑制すると小さくなります。
例えば、急に誰かに「ワッ!!」と驚かされた時には、ビックリして目を大きく見開き、心臓の鼓動も強く打ちつけますね。
交感神経が興奮すると、このような状態になります。
瞳孔の直径(大きさ)で交感神経の反応がわかります。
医学博士 小田博久先生の実験でご説明します。
実験)瞳孔直径測定器:イリスコーダーにより、瞳孔の直径を
①鍼を刺入する前
②刺激中
③後…と比較観察しました。
◎瞳孔直径測定器:イリスコーダー
【実験】
人数:5名
刺激部位:上天柱(後頚部のツボ)画像の赤丸
方法:10秒雀啄(刺激) 瞳孔の直径をイリスコーダーにより測定しました。
【結果:データー】
◎刺鍼前(Before 60 sec) :瞳孔
◎刺鍼中 (Needling 10 sec) :刺鍼前よりも瞳孔直径は大きくなる
↑交感神経:興奮
◎刺鍼後 (After 60~180 sec):刺鍼前よりも瞳孔直径は小さくなる
↓交感神経:抑制
※下記の折れ線グラフを参照
【結果:データー】
●鍼の自律神経に対する効果は…
以上の実験結果から…
- 刺鍼中は、交感神経が興奮します。
- 鍼を抜いた後は、交感神経が抑制されます。
- しばらくして交感神経がゆるやかに興奮します。
このように、鍼刺激で交感神経を緩やかにゆらし、調節的に作用させることで、自律神経の働きを正常に戻します。
つまり、鍼を用いて自律神経を少しばかり不安定にさせます。
そうすると、生体は正常に戻そうとする調整力が働きます。
そのような働きを臨床で応用しているのが、鍼灸になります。
この記事を書いた人
ライフ治療院院長 予約制052-877-5791
国家資格保持者による、はり灸・マッサージ・整体をいたします。
【国家資格】
◎あん摩マッサージ指圧師
◎はり師
◎きゅう師
【認定】
鍼灸心理師 良導絡専門師
カテゴリー: 自律神経失調症.