円形脱毛症が長期化した方の養生法
慢性的な円形脱毛症でお悩みの方へ
-自宅療法のやり方-
円形脱毛症でお悩みの方は、当院の通院だけではなく自宅で実施していただきたい事柄があります。
当院独自の考えでもあります。 必ず実行していただきたいと思います。
直接、脱毛部にアプローチする
①梅花鍼(ばいかしん)を使用します
【原理】
頭皮に微少な傷をつけることで、組織の再生能力を高め、活性化していきます。
【叩く強さ】
「痛いけど、そのくらいだったら我慢できる…」 痛みがありますが、発毛させるために頑張って下さい。
皮膚が少し赤くなったり、微少な出血をともなった方が効果的です。
叩いた後、市販の消毒液でもかまいませんので患部を消毒して下さい。
その後、1~2時間はシャンプーなどで頭皮を洗わないでください。
【期間】
1日1回5分間。
皮膚にかさぶた、かゆみがあるようでしたら1日休んでください。
週5日続けて実施して、間2日休んで下さい。(刺激の慣れを防ぐためと、頭皮を保護するため)
また、当院の治療日は、叩くのをお休みしてください。
※お願い
梅花鍼は、皮膚鍼(ひふしん)といわれ脱毛症に用いられている伝統的な治療法です。痛みをともなう治療ですので、治すという強い意志と根気が必要です。
ライフ治療院も全力を尽くしますので頑張って継続させてください。 きっと、笑顔になる日が来ると思います。
免疫の異常にアプローチする
円形脱毛症の原因は、現在最も有力視されているのは「自己免疫疾患」説といわれるものです。
つまり、成長期の毛根が過剰な自己免疫反応で壊されてしまいます。
どうして自分の免疫が毛根を攻撃してしまうのか、その理由は現在でも医学的に解明されていません。
臨床的に観察していると脱毛がはじまるきっかけは、精神的ストレスであったり、血縁的な遺伝要素が関係してたりと 複合的なものではないかと思います。
ほとんどの重度脱毛症の患者様は、アレルギー体質があることも共通しています。
そのような問題を解決するにはどうしたらよいのでしょうか?
ライフ治療院では、“病巣感染”という考えに則り、鍼灸治療をすすめています。
病巣感染とは…
身体のどこかに慢性的な感染や炎症があると、患部自体はほとんど自覚症状が無くても、二次疾患として遠く離れた腎臓などに炎症を引き起こしたり、頭痛、肩こり、関節炎、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患、また、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)といった難病を悪化させる原因となります。
この現象を“病巣感染”と言います。
わかりやすく言うと、どこかに感染巣(原因)があった場合、それがもとで感染巣とは関係がないところに病気が生じるということです。
病巣感染の好発部位は扁桃、上咽頭、副鼻腔、鼻咽腔、および虫歯、歯周病ですが、東洋医学では養生という考え方があり 感染しないような日常の予防法が大切になります。
当院の考え方
鼻の奥と、のどの境界部にある空間を“上咽頭(じょういんとう)”といいます。
鼻から吸い込まれた空気は、上咽頭で合流して、下に流れの向きを変えて肺へと向かいます。
このときに上咽頭の内壁にホコリや菌などの異物が付着します。
内壁から粘液が分泌されて異物を洗い流す働きがありますが、付着した異物よって炎症(上咽頭炎)が起きることがあります。(病巣感染)
円形脱毛症になった原因の1つに 外界から生体を守るバリヤーと考えられている上咽頭が、持続感染などで病巣と化し、 生体の免疫異常を引き起こした結果、成長期の毛根が壊されてしまう…と仮説をたて治療しています。
病巣感染(慢性上咽頭炎)を予防するには
②鼻うがい(上咽頭洗浄)
鼻うがいというと、鼻に水が入った時の「ツゥーン!」とした あの嫌な経験を思い出しませんか?
しかし、生理食塩水や さらに抗炎症効果が期待できる梅エキス(ミサト―ル・リノローション)で 鼻うがいうを実行すると あの痛みも、違和感も感じません。
炎症が強い時には、若干違和感を感じることがありますが、たいていは液体が鼻から喉に通っているなぁ~…という感覚だけです。
病巣感染の予防のために 上咽頭(Bスポット)を、生理食塩水やミサト―ル・リノローションで鼻うがいをしていただきます。
洗うといっても、下記の画像のように少量を鼻に注入するだけです。
梅エキス:抗炎症効果が報告されている ミサト―ル・リノローション
※使用法などをの指導を受けた方に限り 当院でもお分けしています。
③口呼吸を直す体操
1~4の動作を順に30回行います。
1、「かっ!」 魚の骨がのどに刺さった時の 「かっ~!」
2、「い~」 口をおもいっきり横に広げる
3、「う~」 唇の先をつぼめて突き出す
4、「べ~」 舌をやや上方向へおもいっきり突き出す
※ 治療中、実際にご指導をいたします。
④口テープ
睡眠時に口呼吸にならないように、口が開かないように かぶれにくいテープを貼る方法です。
最初は寝苦しいかもしれませんが、そのうちに慣れてきて寝れるようになります。
起床時に喉の痛み、乾燥感がなくなり(睡眠時に鼻呼吸が持続します)上咽頭にも良い状態にもなります。
ライフ治療院では、このような4つの方法を自宅で実践していただきます。
①②③は、院長(松森)自身が体験済みで、確実に効果を実感しています。
④だけは、口髭がじゃまをして、テープを貼ることができません。(苦笑)
残念ながら未経験ですが、患者様の体験談から調子が良いと伺っております
※文面では伝わりませんので、①②③④の詳しい指導は、来院時に行います。
もちろん、当院の専門である 鍼灸治療も…
- 局所の治療:頭皮
- 全体の調節 : ⑴免疫治療:上咽頭・簡易Bスポット治療 + ⑵自律神経の調節 の2本柱で治療を進めます。
参考: 病気が治る鼻うがい健康法(角川MKTG) 著書 堀田修
ライフ治療院院長 予約制052-877-5791
国家資格保持者による、はり灸・マッサージ・整体をいたします。
【国家資格】
◎あん摩マッサージ指圧師
◎はり師
◎きゅう師
【認定】
鍼灸心理師 良導絡専門師