ナラティヴ医療ことはじめ
ナラティヴについて中川晶先生のお話
11月20日(日)鍼灸カウンセリング協会による 中川 晶 先生のご講演がありました。
演題は「ナラティヴ医療ことはじめ」ということでした。
「ナラティヴ」とは、正式には「ナラティヴ・アプローチ」「ナラティヴ・セラピー」と呼ばれ、心理療法の一派をいいます。
医療の分野では 最近特にクローズアップされてきました。
中川先生がイギリスで ジョン・ローナー先生に学ばれていた事柄を、鍼灸の臨床の中で活かせるよう、参加者で小グループをつくりロールプレーを実践してもらいました。
最新のナラティブ・アプローチは、今までのカウンセリング技法のような受動的な対応ばかりではなく質問法が大切だということです。
さて、今までの医療は、病気や症状に対して 「客観的な根拠・エビデンス」を要求するものでした。
病院などで 生物学的な検査(血液検査、レントゲン、病理検査など、はっきり裏付けができる検査)が決め手になり、癌であれば手術・抗がん剤・放射線治療などの標準治療、胃炎でピロリ菌が発見されたら抗生剤・・・などなど。
はっきり検査結果に異常が示されれば統計的にも確実性のある治療法を切れ味よく実施できます。
しかし、診療所やクリニック、鍼灸院で多くなりつつある慢性疾患・神経症・心身症においては、とたんに歯切れが悪くなります。
何故でしょうか?
今回の演題である「ナラティヴ・アプローチ」とは、病気物語ということですが、治療者が患者さんにはエビデンスとナラティヴというバランスのとれた関わり方をすることで、満足のいく医療となると思います。
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◎あん摩マッサージ指圧師
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鍼灸心理師 良導絡専門師