鍼灸師として嬉しかった書籍

たまに以前読んだ本を読み返すと、新しい発見やスーッと腑に落ちる文書に出会うことがあります。

その一冊は、【若杉文吉 日本のペインクリニック創始・発展に尽くした生涯】です。

若杉先生は日本のペインクリニックの生みの親ともいえる先生で、晩年、星状神経ブロック療法をいろいろな症状に実施され、自然治癒力を賦活することを重視された治療の普及に情熱を燃やされていました。

もう一冊は、痛みの権威である熊澤孝朗先生の【痛みを知る】です。

先生は、日本の疼痛学の先駆者であり、愛知医科大学の【学際的痛みセンター】の設立にご尽力されました。

本書では原因不明な慢性疼痛について詳しく解説され、「鍼灸についても長年の経験から積みあげられたものは宝であるわけですから、人類の知識の結晶の一つとして、科学的にも有効性を確かめながら、積極的に利用していくものでしょう」と、言及されています。

お二人の先生は、晩年には身体の中に備わっている恒常性維持（自然治癒力）を賦活させることを目的とした治療を提唱されていました。

鍼灸師として読み終えた後、何か嬉しさも感じられた書籍でした。

この記事を書いた人

院長：松森 裕司

ライフ治療院院長 予約制052-877-5791
国家資格保持者による、はり灸・マッサージ・整体をいたします。

【国家資格】

◎あん摩マッサージ指圧師
◎はり師

◎きゅう師
【認定】

鍼灸心理師　良導絡専門師